語りの内容
関わった医療者達から自発的に与えられることのなかった情報を入手するため、結局は自分から積極的に情報を収集することになりました。
今思うと、多くの点において運が良かった。つまり、インターネット検索にはかなり長けていて経験もあり、良い情報の入手法を知っていた。さらに、自宅で高速ブロードバンドを利用できたし、臨床家あるいは管理者としてNHSに31年勤めていたことも運がよかった。だから非常に早く有用な情報に到達できました。でも、もしこの環境がなかったら、自分にあった治療を決断する情報を見つけ出すのは難しかっただろうと思います。
NHSでは患者に対する情報開示を早急に開始するように奨励しています。また、NHS本部以外にも多くの情報源があり、中でもオンラインのツールはとても有効だといえます。しかし、20年後仮に息子が同じ状況に陥った時を考えると、NHSがより豊富でかつ詳細で、明確な、さらにより科学的根拠に基づいた文献資料の開示を備えている情報源であることも期待しています。自動的に定休押される文献資料に付け加えて、良し悪しの判断を個人に委ねるのではなく、他の信頼できる情報源への道しるべとなることも期待しています。
インタビュー55
- 前立腺生検のような検査の際の患者のプライバシーと尊厳に対する配慮に欠ける点があると感じた
- 診断を受けるとすぐに、インターネットで検索し、有用な情報と”ゴミ情報”を見分けることができた
- DIPExのサイトを見つけ、先輩患者(先に同じ前立腺癌になった患者)と話をし、ほかの患者の体験が役にたった。これらの情報は、何が期待できるかを知るのに手助けとなった
- NHSの情報提供が改善され、誰もがインターネットで自分に役立つような情報を探せるようになることを願っている
- ロボット装置は、外科医の手の震えをなくし、きわめて精緻な動きを可能にしたと説明している
- どのように自分がこの新しいタイプの手術を受けることに決めたかを語っている
- 手術の2週間前に、術前評価が行われた
- 泌尿器専門ナースは患者が骨盤底強化エクササイズのやり方を正しく理解しているかどうかの確認を行った
- 手術は順調に行き、患者は麻酔から覚めたとき痛みを感じなかった
- 患者は翌日ベッドから降り、異なる2種類のカテーテル袋を渡されて帰宅した
- 彼はすぐに回復し、帰宅して2日後には短距離の外出ができるようになったが、薬を飲まなければならず、この薬は下痢を引き起こした
- 彼は、カテーテルを除去した後、失禁を起こしていないことを知って喜んだ。仕事を休んだのはわずか4週間に過ぎなかった