診断時:48歳
インタビュー時:48歳

2006年に、一連の検査を経て、前立腺癌と診断された。 2007年4月にロボット支援腹腔鏡下手術により、根治的神経温存前立腺全摘 除術を受けた。

語りの内容

それはロボット支援腹腔鏡前立腺切除術といいます。ロボット支援という言葉は、少し誤解を生じると思います。というのは、いわゆる意志を持ち固有のプログラムを備えた本物のロボットではないからです。いわば、マジックハンドのシステムです。つまり、執刀医はコンピュータの操作卓に着席します。これは子供のコンピュータゲーム機のようなものですが非常に高価で数百万ポンドはしますよ。手術助手達は全部で6カ所、いや失礼5カ所に小さな切開窓を作りそこから器具類を差し込み、あるいは実際に双眼顕微鏡を装着します。
これで執刀医は患者に差し込まれたこれらの器具を手で操作することができます。そして自分の動きをロボットの動きに合わせて大きくも小さくも動かせます。それでたとえば自分の動き2mmをロボットの動きとして0.2mmに変換でき、執刀医はスクリーンに3次元画像を見ながら極めて精細な動きが出来ます。ロボット装置のもう一つの利点は、外科医の手の震えを除去することにあります。もちろん、これはそもそも私がこの手技に惹かれた理由の一つです。様々な機能、とりわけ勃起機能、を司る非常に重要な神経の周りをいじくり回すのであれば、当然震えのない極めて精密な動きが必要になります。このように、これは基本的にはマジックハンドロボットシステムで、ロボットアームを手動で差し込んでから執刀医がその操作をコンピュータ操作卓で引き継ぐのです。

私は: です。

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