語りの内容
前夜半ら何も口にしていなかったので、手術当日は空き腹でした。10時頃、いや朝10時30分に手術室へ送られました。手術前の投薬はありませんでした。私には必要ありませんでした。手術に対して不安や焦燥が強い患者では前投薬が行なわれますが、私は落ち着いていたので、前投薬無しで手術室へ送られたのです。あらゆる事項がチェックされる間麻酔室で少しの間過ごしました。本人であることが確認され、すべて問題ないことが確認できると、ヴェンフロンカテーテルが片方の手に挿入され、眠りに就いてしまいました。
回復室で目が覚めたことを覚えています。どうしてこんなことが起こったのか、私には柄にも無いことなので想像出来ませんが、麻酔から覚めての第一声は、「チキンチャーメンとバドワイザーが欲しい」(笑い)だったそうです。普段、朝起きたときには普通要求はしないのですが。なにしろ麻酔回復室のことですから。手術後の回復室で思い出すは、全く痛みを感じなかったことです。おそらく、チキンチャーメンとバドワイザーのことがあったので少し多幸感であったからかな。全く痛みは無く、頭はさえていたと思います。
あとは、同室に別の患者数人がいました。何人かは遮蔽カーテンで隠されていましたが、体の大きな西インド系の女性はちゃんと遮蔽されて無く、正直、私が見てはいけないような極めて個人的な処置をされていました。つまり、プライバシーや品位を重要視しない状況がそこにはありました。病院としてあるべき心構えが一部の医師達にははっきり刻まれていないのだろうと考えています。
とにかく、麻酔から覚めるのは問題もなく比較的早かったですね。私は、午後3時に病室へ戻されていました。病室をでたのが午前10時30分、午後3時には戻ってきて数時間眠っていました。午後6時には完全に目が覚めてすっきりしていました。ちょっと吐き気があったが予想していたほどではありませんでした。手術後初日、私は飲食に対して細心の注意を払いました。紅茶を一口ずつ口にすることからはじめ、徐々に量を増やしていきました。初日に実際に何か口にするなんて思いませんでした。もちろん、やろうと思えばできました。看護師や医師達の意見は食べて行けない理由は無いとのことです。でも以前、麻酔から覚めてすぐ食事をしたときにもどしてしまって後悔した憶えがあったのです。
インタビュー55
- 前立腺生検のような検査の際の患者のプライバシーと尊厳に対する配慮に欠ける点があると感じた
- 診断を受けるとすぐに、インターネットで検索し、有用な情報と”ゴミ情報”を見分けることができた
- DIPExのサイトを見つけ、先輩患者(先に同じ前立腺癌になった患者)と話をし、ほかの患者の体験が役にたった。これらの情報は、何が期待できるかを知るのに手助けとなった
- NHSの情報提供が改善され、誰もがインターネットで自分に役立つような情報を探せるようになることを願っている
- ロボット装置は、外科医の手の震えをなくし、きわめて精緻な動きを可能にしたと説明している
- どのように自分がこの新しいタイプの手術を受けることに決めたかを語っている
- 手術の2週間前に、術前評価が行われた
- 泌尿器専門ナースは患者が骨盤底強化エクササイズのやり方を正しく理解しているかどうかの確認を行った
- 手術は順調に行き、患者は麻酔から覚めたとき痛みを感じなかった
- 患者は翌日ベッドから降り、異なる2種類のカテーテル袋を渡されて帰宅した
- 彼はすぐに回復し、帰宅して2日後には短距離の外出ができるようになったが、薬を飲まなければならず、この薬は下痢を引き起こした
- 彼は、カテーテルを除去した後、失禁を起こしていないことを知って喜んだ。仕事を休んだのはわずか4週間に過ぎなかった