語りの内容
手術翌日、介助の必要がありませんでしたので、私は自らベッドをでました。そう勧められたのです。最初は少々自身を気遣いながらベッド脇の椅子に座っていました。身体の動きにつれて少し不快な感覚がありましたので。休んでいるときはとても快適でしたが、動く際には痛みが生じました。ドレーンを含み6ヶ所の切開部があったので、痛みには大して驚きませんでした。
少数の蓄尿袋2種類を持たされ、私は退院しました。ひとつは昼間用で伸縮性のあるヴェルクロテープで脚に取り付けるタイプで、750mL前後の尿を溜めることができます。袋には、下部に小さなバルブがついていて、そこからトイレに排出できるようになっています。もうひとつは、1.5~2Lの尿を溜めることができる夜間用の袋です。就寝1~2時間前に過度に水分を飲まなければ、一晩十分にもちます。
私は、蓄尿袋のスタンドやラック等の収納類を備え付けませんでしたし、その存在すら知りませんでした。病室には、椅子やベッドサイドに吊るすことができるタイプがありましたが、自宅には備えてありませんでした。ですので、夜間用の袋を使うときには、水は下~上に流れないという流体力学の基礎をもとにヒース・ロビンソン氏のような工夫をする必要がありました。工夫をする必要はありますよ。それで、自分自身のケースでそういう事を把握するには数夜かかりました。
インタビュー55
- 前立腺生検のような検査の際の患者のプライバシーと尊厳に対する配慮に欠ける点があると感じた
- 診断を受けるとすぐに、インターネットで検索し、有用な情報と”ゴミ情報”を見分けることができた
- DIPExのサイトを見つけ、先輩患者(先に同じ前立腺癌になった患者)と話をし、ほかの患者の体験が役にたった。これらの情報は、何が期待できるかを知るのに手助けとなった
- NHSの情報提供が改善され、誰もがインターネットで自分に役立つような情報を探せるようになることを願っている
- ロボット装置は、外科医の手の震えをなくし、きわめて精緻な動きを可能にしたと説明している
- どのように自分がこの新しいタイプの手術を受けることに決めたかを語っている
- 手術の2週間前に、術前評価が行われた
- 泌尿器専門ナースは患者が骨盤底強化エクササイズのやり方を正しく理解しているかどうかの確認を行った
- 手術は順調に行き、患者は麻酔から覚めたとき痛みを感じなかった
- 患者は翌日ベッドから降り、異なる2種類のカテーテル袋を渡されて帰宅した
- 彼はすぐに回復し、帰宅して2日後には短距離の外出ができるようになったが、薬を飲まなければならず、この薬は下痢を引き起こした
- 彼は、カテーテルを除去した後、失禁を起こしていないことを知って喜んだ。仕事を休んだのはわずか4週間に過ぎなかった