診断時:48歳
インタビュー時:48歳

2006年に、一連の検査を経て、前立腺癌と診断された。 2007年4月にロボット支援腹腔鏡下手術により、根治的神経温存前立腺全摘 除術を受けた。

語りの内容

帰宅後の2日間は行動範囲を家と庭だけと制限していました。単に身体を動かす際に不快感があり、また男性特有の心理だと思いますが、近所に歩きに出たときに蓄尿袋は誰にも見られないことはわかっているものの、近所を歩いていて蓄尿袋が脚に縛りつつけられていることを意識するようになってしまいました。思い切って散歩するにいたるまで2日を要しました。でも、3日目からは、さらに遠くあまで歩くようになり、確か5日目にはゆっくりとですが、1日1マイルは歩くようになりました。ゆっくりとは言え1マイルは1マイルです。これ以上歩くことはなかったのですが、それは蓄尿袋に溜った尿をトイレに流すために戻る必要があったからです。時には手頃な木の根元を(立ち小便のように)利用できますが、実際には袋を空けるのに少々時間がかかりますね。

――回復について他に何かお話ししたいことはありますか?

最初の数週間は強力な抗生物質を服用していました。感染予防対策では間違いなくその作用を発揮していたと思いますが、一方で強力な消化器症状もありました。普通に飲食はできましたが、はっきりした便意亢進の徴候があり、身体が弱ってくる感じで不快感もありました。

――そうすると、下痢がときどきあったんですね?

はい。主治医は、私の気持に関係なく、ラクツロースを服用し続けなければならないと強く指示しました。だから、強力な抗生物質と、比較的急性の下痢があるのでラクツロースを服用していました。とにかく、この下痢は約10日間続き、その後はかなり早く治まってきて我慢できる程になりました。せいぜい不便だったということですね。

私は: です。

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