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診断時:75歳
インタビュー時:77歳(2007年12月)
関東地方在住、妻と子どもの3人暮らし。仕事(自営業)を辞めて2005年に前立腺がんの診断を受け、同年、前立腺全摘除術を受けた。その半年後PSA値が上昇し、2006年に放射線療法を受けた。治療後、再度PSA値が少しずつ上がり始めたので、現在はホルモン療法で経過を見ている。地域のボランティア活動に携わり、そこでの出会いからたくさんのパワーをもらっている。
語りの内容
それで照射しているときに、第1週目で、1週間目ですね、そのときに一応、今の自分の体調の状態を、全部書いて出すわけなんですよ。そのときに普通の、全然変わらない、以前と体調は変わらないと。それで2週目ぐらいまで、2週目というと大体5日5日ですから10日ですよね。そのくらい…10回までぐらいには、ほとんど変わらなかったんです。それから、その10回過ぎてから、少しずつ、便が出るときに硬い便になってきたんです。で、だんだんとそれが、日にちが経つにつれて、今度出るときに痛みを感じることに。結局、その、まあそのとき、そういう痛みを感じて便も硬くなっているということを、そういうのをまた書いて出すわけなんですよね…状況を、体の具合をね。そうしますと先生は、多少そっちのほうに、その被ばくのあれがあるから、ちょっとそっちの方がまあちょっと火傷っていうか、多少、そこのところにちょうどやはり、直腸というかあれがね、来ているから重なっているから、それで痛みを感じるというので薬をいただいて、その肛門から中へ入れてあれをしてた。うん。それもね、だんだん慣れてきて、あれしてきたらね、痛みも少し少なくなってきて。ああいう、まあ薬を付けたせいもありますけどね、ええ。それでやっていって、それで今度、3週目、また20回過ぎた頃から、便が今度、毎日出てたものが、それがちょっと出なくなってしまって。それで薬をもらって、それをやったら、今度便が、軟らかい便が出るようになって。それでね、ずーっとそれが長く続いておったんですけど、その期間ずーっと、便も変わらず出ていたんですけど、痛みがね、少ーしずつ、やはり、だんだんと残ってきて。便通がある…通じがあるときだけ痛いんじゃなくて、少しずつ何か肛門の中が最後の頃になったらちょっと痛みを感じて、それでやはりその薬を使って、痛みを治すようにしててやっておりました。
インタビュー01
- 触診で「石のように硬いものが手に触りましたから、完全にがんですよ」とはっきり言われ、本当に驚いた
- 尿失禁が起こる可能性について聞いたけれど、がんを抱えたままより摘出したほうがいいと思ったので手術を選択した
- 手術して前立腺を取り除いたら、がんはなくなるし、PSA値も上がることはないと思っていたので値がなぜ上がるのか理解できなかった
- 尿漏れになることは医師から聞いていたし、本でも読んでいたが、実際なってみたら思った以上に気になるものだった
- 治療の順序としては手術後、放射線療法、そのあとにホルモン療法というのが一般的だと言われ、今は薬を飲みながら定期的にPSAを測っている
- 全摘術後に放射線治療(従来法)を受けた。膀胱を膨らませるため、水分を取る必要があったが、治療は痛くも痒くもなかった。定期券で通院した
- 放射線治療(二次元照射)を開始して10日くらいで便が硬くなり、そのうち排便に痛みが伴うようになった。薬で痛みを和らげた