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診断時:60歳
インタビュー時:61歳(2008年8月)

診断時は首都圏で妻と二人暮らし。定期健診で精密検査となり07年7月に診断を受けた。ホルモン療法が唯一の治療と言われ様々な心労が重なりうつ状態に。定年後、再雇用制度で継続勤務予定だったが病気を理由に更新を拒否された。故郷九州に戻り信頼できる医師と出会い諦めていた放射線治療が可能と言われ08年2月から併用治療を受けた。将来転移再燃の不安はあるが現在は安定。知人の和尚さんとの対話に多くを学ぶ日々である。

語りの内容

ほら、おちんちんの管を挿したまんまですね。で、「あれが夜中、痛むか分かりませんよ」言うたら、まあ本当、その通り痛み出して、ズッキンズッキンでね。あの痛みは、本当…。で、「痛んだら、それこそボタン、そこ押してください」すぐ睡眠薬か何か、鎮痛剤か何か知らないけれど「しますから」という。で、そうなると、また安心して「ああ、こりゃ辛抱せにゃいかんばい」って思いながら、ずっと辛抱、辛抱しながら、もういよいよこれは辛抱しきれんと思ってボタンを押した。ほれからね、あのときは30分ぐらい看護婦さん来(き)なはれんやった。もう夜中で。多分、当直の数が少なかったんか、患者さんのあれが、コールが多かったんか、知らんけども。あんとき、あの30分はきつかったですな。で、それから後、管を抜いて、それから後1週間ぐらいかな。おしっこするときの、もちろん血が出るし、あの痛み。あれはもうとてもじゃねえが…。
1週間ぐらいたって、出血がせんようになってからは、もう別段。まあ、痛みは若干ありますけどね。辛抱しきれんような。また尾籠(びろう)の話になるけど、男の場合は立ってションベンしますわね。ところが、もうあのときだけは、辛抱たまらん。もうしゃがんで、座って。横のタオル掛けと、これ、こうしてから。それでも、ションベンせんと太(ふて)え目に遭うしね。うん。横見たら、赤いやつが出てて。

私は: です。

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