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診断時:62歳
インタビュー時:63歳(2009年1月)
東北地方在住で、妻と2人暮らし。健康意識が高く、2007年、人間ドックでPSA値が前年比で2倍になっているのを見て異常を感じ、インターネットで調べて、再検査の通知が届く前に自主的に近隣の県立病院を受診、グリーソン・スコア7の前立腺がんと診断された。希望して全摘除術を受けた。経過は良好だが、再発の危険性を考え、半年に1回通院のところを3ヵ月に1回にしてもらっている。すでに自立した子どもが2人いる。
語りの内容
PSAというのは、オプションだと思いますけども、わたしは分かりませんが。まあ金額的に安いと思うんですよ、正直言って。オプションですけども。だからやっぱりね、50歳以上の人はPSAの検査をしていただきたいと。やっぱり…何ていうかね、分かんないから、なおかつそこをね。血液検査で分かりますから。ほんとに痛くもないし。ただ、もうお金だけがかかるんであって、あと何もないですからね。そこで異常があれば、すぐに手を打つことができると思うんで。本当に、PSAっていう血液検査をわたしはお勧めしたいと思います。
――周りの方に、ご自身が前立腺がんにかかったと、それを通じてPSA検査ってすごく大事なんだよと。
「やりなさいよ」って言っていましたよね。正直いって50歳以上過ぎれば。そんなにほら、苦痛でないですからね。胃カメラ飲むとか、大腸検査のそういうカメラじゃないですから。ねえ、簡単なことでしょ、血液検査ですから。それで分かるんですから。何も怖がることないですよって言いましたね(笑)。
胃とかなんかはね、胃が痛いとか、様々ありますよね。そんなの全然ないですから、前立腺の場合は。だから怖いんです。だから、わたしが言いたいのは、PSAっていう血液検査をちゃんとしていれば、まあ出る場所もね、ある程度さまざまですから、難しいところに出る人もいるでしょう、それは。簡単なところに出る人もいると思いますけれども。やはり毎年やっていれば、1年やらなければ2年で変わりますよね、その分だけ進行するわけですよね。そうすれば、やはり自分も手術をしても、かなり大変であろうし。だから一番、やっぱり早期発見、その早期治療というか。そのためにも、先ほど申しましたように、やっぱり必ず受けていたほうがいいじゃないかなと、自分の体験として言いたいですね。はい。
インタビュー44
- 周りには50歳以上になったら、PSA検診を受けるように勧めている。前立腺がんは痛みなどの症状が出ないから怖い。必ず受けた方がいいと思う
- 骨シンチでは苦痛はなかったが、検査用注射液が高かった。注射した検査液が全身に回るまで4時間もかかった
- PSA値が一気に高くなった時から、がんだと思っていて、医師にも「自分はがんだ」と言っていたくらいなので診断を聞いてもビクともしなかった
- 手術した翌日から立って歩いた。自分では立てるつもりだったが、最初はふらついた。痛い時は必ず教えてくださいと言われ、薬で痛みはなかった
- 医師から手術前の説明で前立腺全摘後の尿漏れのことは聞いていたが、自分の場合は順調で、1ヶ月くらいから尿漏れはなくなった
- 全摘しても再発する可能性があるとネットで知り、後悔したくないので医師がなんと言おうと3ヶ月に1回PSA検査を受けるようにしている