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診断時:50歳
インタビュー時:51歳(2019年2月)
関西地方在住。住宅メーカー営業職。2017年12月に高リスクがんと診断され、翌年5月ロボットによる全摘除術を受けた。術後の尿漏れが想像以上につらく、「ペニクランプ」を含む試行錯誤を重ねて、術後2ヵ月で回復した。その頃「取り残し」によるPSA再発を伝えられる。丸山ワクチンやマイクロ波なども試したが中断、11月に救済的放射線療法を受け経過を観察中。二人の子どもはすでに自立し、妻と二人暮らし。
語りの内容
そうですね 、その、自分が病気になるかもしれない、今もしくは自分が死ぬかもしれないっていうことは、普段あまり意識せずに生きていたと思います。ま、もちろん私だけではなくて全員がそうだと思います。
今回の病気になって、ま、良かったというとちょっと語弊があるかもしれませんけれども、やはり自分の寿命が何歳までなのか、健康であることのありがたみというところは、ほんとに病気になってよく分かりました。で、ま、もちろん、えー、今の状態でも激しい運動などするとまだ多少尿漏れがあったりとか、完全に元に戻ってるわけではありませんので、常に実感はするんですが、ま、今、私、50なんですけども、定年が、ま、60ということです。
で、また、がんの再発で、ま、あと10年ぐらいは 生きれるつもりでいるんですけども、ま、むしろ20年は生きれないかもしれない。そういうふうな思いで生きていると、この10年間を悔いのないように生きたい、そういうふうに、え、考え方が、え、変わりました。ま、ほんとに一日一日を充実さして悔いのないように生きたいと思って日々を過ごすというのは、ま、今まではもうほんとに惰性で生きてるという感じだったと思います。今はほんとに、うーん、大げさじゃなく、朝目覚めた瞬間に、あ、今日も生きてると思って朝起きて、えー、ま、今日一日何をしようというようなことで、えー、考えて、えー、一日を生きてますとね、結構充実します、いろんな意味で。
これは、うーん、ま、病気にならないとなかなかこういう考えには至らないと思いますが、がんなどになられた方は、こういうふうな考え方で生きていけるということなので、