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診断時:47歳
インタビュー時:63歳(2008年10月)

九州地方在住。1992年の夏、進行した前立腺がんと診断された。当時は、単身赴任中だったため、家族のいる故郷に戻って、治療を受けながら58歳まで仕事を続けた。最初は、家族にだけ、がんであることが告げられていた。ホルモン療法、化学療法、放射線療法、尿路変更術、緩和治療を受け、現在に至っている。診断当時小中学生だった子どもたちは、現在独立し、夫婦二人暮らし。

語りの内容

―― あの、奥さんは、何か、あの、普段の生活の中で、お声をかけたりしますか? あの、がんを、頑張っていることについて。

うーん、そうですね、やっぱし、まあ、夫婦ですから、もういろんな口げんかします。

―― 何か励ましの言葉みたいなのもあるんですか?

女房からはあんまりありません。(笑)

―― あとは、お子さんたちは、何かそのお父さんに対して、病気のことで言ったりとか、なさったりとかされますか?

はい、たまに、わたしと、まあ、女房と口げんかしたときに、…よく、あの、娘が言うことには、…こういう病気になったのは、好きになったんではないと……(涙声)…うーん、まあ、娘が言うてくれるのが一番うれしいです。……(涙声)

―― そのとき、小学生だった娘さんが、今は?

そうですね、あの、わたしも、孫が生まれるまでは、頑張らないかんと思って、まあ、一応、頑張って8月に初孫が生まれました。

―― それは、よかったですね。

ありがとうございます。

私は: です。

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