※写真をクリックすると、動画の再生が始まります。

診断時:64歳
インタビュー時:71歳(2008年10月)

診断を受けたときには、近畿地方在住で、妻と2人暮らし。診断直後からホルモン療法を受け、開腹による全摘除術を受けたが、すでにリンパ節に転移しており、手術は失敗したと告げられた。その後、リニアックによる放射線療法を受け、ホルモン療法を続けていたが、ある時、ホルモン薬はあと3年ぐらいしか効かないと言われ、ショックを受けて4年通った病院から転院。その後、ホルモン注射を続ける煩わしさから、除睾術を受けた。

語りの内容

僕が聞いているその仲間で、よくなった人はね、PSAの値はね、0.000何ぼいうふうな数字になるんですよね。で、私の場合は0.01ぐらいにしかならないんですよ。それ以下はならないんです。で、まあ、当時としたらね、その病院では0.0…、まあ、「小数点以下2位までしか出しません」と、あるいは「出ません」かな、あの、「必要ないんです」とかいうふうな説明もあったんです。そやけど、そんな0.0000何ぼやいう人もおったもんですからね、何やこれ、どないなっとるんかなみたいな感じだったんですよ。
 で、でもあの、普通基準がPSAが0、ちゃうわ、4.0以下が基準だと、4.0、ちゃうわ、「4.0以上になると病気ですよ」「4.0以下はいいんです よ」みたいな、あの、説明も受けたように思うので、0.ね、0.02ぐらいになればええんかなと、治ったんかなという、まあ気持ちだったんですよね。で、まあ、後、その後いろんな、まあ、インターネット見たり、本買ってきて読んだりなんかしてると、そうでもないなと。これはなくならなあかんのやなと、みたいなね。0.000で、もうあとは0になって、しまいは0になってしまわないかん病気やなということがまあ分かって、私は病気やなと。
で、まあ…転換期というか、あのー、非常に微妙なPSAという、数字をもとにしてこの病気の治療をやっていくらしいんですが、あのー、まあ、僕、7年半ぐらい、まあ8年近くたってるんですけど、うーん、2~3ヶ月前にですね、ちょっと、あのPSAの値が0.0の単位、小数点2位の単位で動き出したんですね。そやから、具体的には0.19何ぼやったやつが0.2何ぼになりましたよと、いう状態になったんです。そんで、あのー、で、主治医の先生は、「この大学では0.2になれば治療法を変えるんです」ということをまあ、おっしゃったんですよね。で、あのー、病院によっては0.4まで見る、あの、病院もあるんですけどっていうことで、で、あのー、まあそのー、「治療法は何ぼでもあるんですよ」と、「ほかにもあるんですよ」と。まあ、これは気休めかどうかは知りませんけれども、まあ、そのようにおっしゃっていただいてくださってるわけです。

私は: です。

(アンケート結果の扱いについては個人情報の取り扱いについてをご覧ください。)

認定 NPO 法人「健康と病いの語りディペックス・ジャパン」では、一緒に活動をしてくださる方
寄付という形で活動をご支援くださる方を常時大募集しています。

ご支援
ご協力ください

モジュール一覧