※写真をクリックすると、動画の再生が始まります。
診断時:70歳
インタビュー時:72歳(2008年11月)
東海地方在住で、妻と2人暮らし。トイレが近くなったのをきっかけに受診し、定期的なPSA検査を勧められるが十分な説明がなかったため中断。その後、市の健康診断で値が6.5に上がっていると分かり、生検を受け2006年11月に診断された。手術は絶対に嫌だったのでインターネットで隣県の施設で行っているHIFU(高密度焦点式超音波療法)を探して受け、経過は順調。妻もがんを患い、夫婦で代替療法を取り入れている。
語りの内容
あの、いろいろ調べた結果、そのフコイダンという、健康食品といいますか、代替医療の、私はお薬やと思っておるんですが、実は何か健康食品ということで、飲むじゃなくて、食べるという表現をしてあるみたいなんですね。で、ちょっと、おかしいですけれども。とにかく、それも、いろいろ、こうネットに載っていますし、フコイダン買いましたところ、いろいろその資料も送ってくれまして。ますます、フコイダンは絶対とは言えないですけれども、相当効果があるだろうということで、私も、家内も一緒に飲んで、現在に至っております。
1日この3グラム、場合によっては、ほんとに治療だと、この6グラム飲むといいよというようなことも書いてありましたんで、6グラムですと、えー、この倍を飲まないかんということで、金額が大体1日に2000円になりますけれども。あの、これが高いか安いかは、まあ人それぞれだと思いますけども。とにかく、フコイダンとしては、これが今のところ、一番お安くといいますか、に、飲める値段だと思います。それでまあ、これを2ヶ月ぐらいですと、それでも、えー、倍飲んだとしても、2000円、まあ、1ヶ月6万円ですけれども、あの命にとか再発の心配とかそういうもん考えれば、あの、ある意味では、あの…出ない金額でもないかなあと、私らも年金、年金生活ですので、あのー、厳しいですけど。ほいでも、1年ぐらい手術、来年ある時期に2ヶ月ぐらい連続して6グラムを飲んでみるかなとは思っておるんですけども。
インタビュー37
- グレーゾーンといわれたが、定期的な検査の必要性がよく分からなかった。精密検査を受けるタイミングなど、医師から患者にきちんと説明してほしい
- 本来あるべきものを取ってしまうのは不安だったし、手術は出血が多いと聞き、負担が大きいと思ったので、切らずにすむ方法を探した
- HIFUとは虫眼鏡の原理で超音波の焦点を合わせて温度を上げ、がんを焼いてしまう治療法だと聞き、恐る恐るだが受けてみることにした
- HIFUは安全性や性機能の面でも一番いい治療だと思うので、あとはお金の問題。保険が認められていないのがデメリットだ
- 入院した日の午後にHIFUを受けて夕方には病室に戻った。本当に治療できているのかと思うくらい簡単な手術だった
- HIFUでは性機能が残るといわれ、1年くらい経って試してみたら残っていたが、射精はないので子供はできない
- HIFU自体の治療費は80万円プラス消費税で、取り残しがあって再度治療をする場合は60万円と聞いた
- 妻も乳がんなので、再発予防のためにフコイダンを夫婦で一緒に飲んでいる。健康食品と言われるが自分は薬と思って飲んでいる
- がんで死ぬとしてもやることは皆やったと思いたい。免疫細胞療法はとても高いが、乳がんの妻には、土地を売ってでも受けさせてやりたい
- 公立病院の医師は代替療法自体を否定するものではないとはいいつつも、標準治療以外は勧めない。小さな病院のほうが対応してくれるらしい