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診断時:49歳
インタビュー時:53歳(2009年1月)

東北地方在住で、6人家族。現役の地方公務員として多忙な毎日を過ごしている。人間ドックをきっかけに、2004年9月に前立腺がんと診断され、ホルモン療法開始。インターネットを使って情報を集め、隣県の大学病院でIMRTを受けるが再発。温熱療法、HIFU、その後エストラサイトとタキソテールによる治療となったが、タキソテールの副作用が強く、現在はエストラサイトで経過を見ている。

語りの内容

このIMRTっていうのは、当然、放射線治療ですので、計画を立てなきゃならないんですよ。で、計画っていうのは、どういうことかっていいますと、人間1人1人その内部の臓器が違うもんですから、その臓器の形をまず確定しなきゃならないし。それで、動くでしょ、中の前立腺なりいろんな周辺のものが。膀胱であったりね。だから、そういうものの位置を決めるために、そのIMRTを受ける前に、ですから金マーカーっていうのを入れるんですよ、前立腺の中に。金です、金。金属の金。で、これを目印にして、そして、そっからこう立体的な、わたしのその、放射線を当てるべき、前立腺および精嚢の部分のかたちを、映像化して。それに対する放射線をどういう角度で、どういうふうに何回当てようかっていうのを、放射線の計画っていうんです。それの計画をまず組まなきゃならないと。その計画にもとづいて、そして放射線の技術者っていうのが、こう回転しながら、何分間ぐらいずつ、いろんな角度からずーっとこう当てるんですけどもね。
(IMRTを)やったあと、やっぱり、やり遂げたと。だけど、これがよかったのか、手術がよかったのかって思いながら、その2ヶ月間、40回のIMRTは、続けている間は、これでいいのか? これでいいのか? って思いながらやっていましたね。ええ。それは葛藤ありますよ。だって、どれがいいかなんていうのは分かりませんもん、われわれ。うん、自分にとってね。ただ、その準備のために、先ほど金マーカーを前立腺に3ヶ所こう入れたと。その入れるときに、リンパ節をとって、そして、そのリンパ節までいっているかどうか、全部じゃないんですけども、一番いきそうな部分をとって検査するんですよ。で、それでも、がん細胞ありませんでしたよということをね。だから、金マーカーを前立腺に入れるっていうときに、全身麻酔しているわけなんです。そんときに腹の中に穴をあけて、そしてリンパ節を(切除する)。そんなことやるんだったら、もう手術したほうがよかったんじゃない? っていう思いも今はありますけどね。

私は: です。

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