※写真をクリックすると、動画の再生が始まります。
診断時:66歳
インタビュー時:72歳(2008年8月)
中国地方在住。退職前の健康診断でPSAが高いことが分かり、生検を受けたが見つからず、1年後の2003年春にようやく前立腺がんが発見され、前立腺摘出術を受けた。術後すぐにホルモン療法を開始。2年ほど続けてPSAが低下したため一旦中止したが、2008年春よりPSAが上がってきたため再開している。妻と二人暮らしで子ども二人は独立している。
語りの内容
それで、帰って1週間ぐらいは、まあ、どういうんかね、管をはめとったから、今さっきも言ったように管の痛みがたまにあった、寝た折に、反対に寝たらいいんだけど、管のあるほうに寝とったら、これがよじれるようになって、それでいい折もあるけど、たまにその管が詰まって、曲がって…ねじれて、詰まる、尿がね。それで痛くなって目が開く。あれがだいぶんありました。それで、1週間ぐらいは、「先生、痛い痛い」、「看護婦さん、痛い痛い」って言いよったんですけど、まあ自分なりに考えて、管に、曲がっとる管が曲がらないように自分でこう紐を付けて、それからこの腰にこう、ぶら下げたん。そうしたら曲がらんようになって、うん。先生が、「おお、いいことをしとるなあ」って言われて。それから良くなったんですがね。それまではもう寝返り、まあどっち打つかわからんけど、行った折に、これね、案外長いんで、これがねじれるのがな。それで痛かった。それで、どうしてもおえんいうことでもう、紐を途中から括って、吊ったら良くなって、うん、それがまあ1週間ほどね。あれから楽になった。
インタビュー18
- PSA値は高いのに、生検を受けても「がんではない」と言われた。1年後に再検査と言われ「がんだとしたら1年も持つかなあ」とひどく不安だった
- 若いから手術のほうがいいのではないかと医師に言われ、自分も手術のほうがいいと思った
- 寝ている間に膀胱留置カテーテルがねじれて、尿が流れなくなり痛みが出た。自分で管が曲がらないように工夫したら、それからは楽になった
- 尿漏れがあり、おむつを当てながら、休み休みではあったが、退院後すぐにグラウンドゴルフを再開した
- 性機能障害のことは術前に聞いていたし、別に気にしていない。若い人なら考えるかもしれないが、自分は元気に活動しているし、変わった感じはしない
- ホルモン注射はおへその回りをつまんで、ガチーンと入れるのでものすごく痛い。値段も高いので2年ほど休薬できたときは助かった
- PSA値は高いのに生検でがんの確定診断がつかなかったので、1年ほどノコギリヤシやかぼちゃの種を飲んでいたが、病巣には効かなかった
- 数値が安定しているのでホルモン療法を中止したら、また上がってきたので再開したが、どうということはなく、前向きに考えるようにしている