インタビュー時年齢21歳(2022年3月)
障害の内容:自己免疫疾患(ベーチェット病)
障害をもった年齢:4歳
現在の状況:看護系大学の3年生・現在は休学中

関東地方在住の男性。4歳で難病の自己免疫疾患と診断され、療養生活を送る中で自分を理解してくれた看護師がおり、自分もあんな人になりたいと看護系大学に入学した。
座学の際は、治療での欠席を公欠扱いにしてもらっていたが、演習は補講が必要だった。
また3年生の実習中は緊張を強いられ、終わってからも記録を付けるのに時間を取られて睡眠不足になって、体力的に続けられなくなり、休学を選んだ。
現在は、休学をしたことでストレスから解放され、運動など好きなことをしながら前向きに過ごせている。

プロフィール詳細

4歳の頃に口内炎が多く出来る症状などから受診をしたところ、難病の自己免疫疾患(ベーチェット病)と診断された。
症状としては、胃や小腸などの消化管からの出血や、関節に痛みが出て動きにくくなることなどがあり、良い状態と悪い状態を繰り返していた。

幼少期に入院していた際、自分の寂しさや怖さを分かってくれる看護師がおり、憧れを抱いて早くから看護師を目指すようになった。
その目標は一度もぶれることなく看護大学に入学したが、入学後心配だったのは、6週間に1度の定期的な点滴治療で特定の授業の欠席日数が多くなることだった。
それに対しては、診断書等があり受診を証明できれば公欠扱いになるとのことだったが、学生課に提出した診断書が看護学科に届いておらず、しばらく公欠が認められないということがあった。
だがその後は、治療のための欠席は公欠扱いにされており、教員と定期的に面談をして体調の確認等もできていた。
ただ学内で看護技術を学ぶような演習に関しては、休んだ分は補習を受ける必要があり、複数の欠席があると補習もその分増えてしまって体力的には大変だと感じていた。

3年生の学外実習では、2週間実習を行い2週間休むというサイクルを繰り返すスケジュールだった。
実習自体は現場に出ることの緊張度も高く、また実習記録をつけるために、睡眠時間を削るようなことも多く、体力的には非常に辛かった。
実習の合間にも6週間に1度の治療は行う必要があり、治療のあと1週間程度は副作用で発疹が出たり、倦怠感が出たりして、体調が回復しないまま実習期間になり、実習中にめまいや冷や汗の症状が出るようなことも経験した。
またその時期にちょうど人間関係のトラブルも重なり、体力的・精神的にも限界だと思って教員に相談をしたところ、今の状態でこれ以上実習を続けるのは難しいのではないかという話になった。
友人に相談をするとまずは体が大事だと言ってもらい、今の状態で実習を続けていても担当する患者さんにも迷惑をかけてしまう可能性もあるという思いもあって、自分で休学することを選択した。

休学をしたばかりの時は、自分が情けなく感じられ、看護師の夢もどうでもいいような思いになったこともあった。
だが、友人と話をした際、気持ちの持ち方次第だし、これまで頑張ってきたのだから今は好きなことをやればいいと声をかけてもらったことがきっかけで、今はご褒美期間という思いにもなり、体調が良い時にはランニングや筋トレなど好きなことをして過ごしている。
また、早寝早起きや食事をしっかり摂る日常生活を整えていくことで、体調も整い、ストレスから解放されていることもあり、良いリフレッシュ期間を過ごしている。
休学明けに実習に戻ることには不安はあるが、今から体力維持のために日常生活に気をつけてやっていこうという前向きな思いでいる。

患者である自分が看護師になれるかと不安に思ったこともあり、いまでも体力面などの不安はあるが、患者を経験しているからこそ、痛みの症状の辛さや入院中の寂しさなどは実感しており、それは自分の強みだとも思う。
将来は、治療面や技術だけでなく、患者の気持ちに寄り添えるような看護師を目指しており、自分の幼少期の体験もあるので小児科の看護師になりたい。
病気や障害があって看護師をすることは大変だが、我慢しすぎず、周囲を頼りながらやってけたら良いと思っている。

私は: です。

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