周囲からのネガティブな反応を避けたくて、聞こえないことをひた隠しにしてきた。相談部署名に「障害」とあると、障害を自認していない人はアクセスしないので、工夫が必要(NEW)

なんでこれほどまでにやっぱり、（難聴のことを）言いたくないなっていう気持ちだったのか、自身も本当に一つの研究テーマになると思うんですけれども、例えば自分は耳が悪いんだっていうことを大学生とか若い年齢にもかかわらず耳が悪いんだってことを言うことで、ほかの人からネガティブな反応があるんじゃないかっていうふうに思ってしまったんですよね。
実際にちょっとあなた耳が悪いからこうこうだよねみたいに、ちょっと腫れ物に触る的な、反応を返してきた方ももちろんいるんですけれども、そういうネガティブな反応がくることを避けたかったっていうのが一つと、あとは、やっぱり自分自身も耳の聞こえの悪い人に対して何らかの偏見ですとか、ステレオタイプみたいなものをもともと自分が持っていて、そういうふうにネガティブに対応されたくないから、もうひた隠しにひた隠しに、あくまで私は緊張しやすいキャラであって、耳が悪いっていうわけじゃないんですよっていうふうにごまかし続けてきたのかなっていうふうに思ってますね。もしかすると、今、心身の問題があって、それを言いたくないっていう人がいたとしたら、周りの人がぜひその困ってるのを、いかに気づくかっていうのが大事なんじゃないかなっていうふうにも思ってるところです。

先ほど障害の支援センターってふうにしてしまうと、どうなのかっていう話がありましたけども、やっぱり障害ってついちゃうと、それはちょっと自分の問題と違うと、私と違うわっていうふうに思ってしまって、例えば困ってるんだけれども、ちょっとアクセスしなくなってしまうんじゃないかなっていうふうにも思ったんですね。私自身も、前はただの難聴だったので、障害、聴覚障害うんぬんみたいなニュースを聞くと、ちょっと私と関係ないしっていうふうに、昔は思ってたんです。なので、障害っていうふうにつくことの影響というか、問題もあるのかなというふうに思っていて。なんでも相談センターとか、誰でも相談センターとか、名称変わるだけでも、自分も対象なんだなっていうふうに思ってもらえるかもしれないと思います。