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インタビュー時年齢:30歳(2019年9月)
障害の内容:内部障害(クローン病)
学校と専攻:大学・看護(2008年度入学)、大学院・看護(2018年度入学)
関西地方在住の男性。16歳でクローン病と診断された。自分が入院した病院で看護師をしたいと思って看護学部に進学し、在学中は体調管理に注意しながら周囲と同じように学生生活を送った。卒後は希望通り自分が入院していた病棟に就職をして、6年間働いた後、慢性疾患看護専門看護師(CNS)の資格が取れる大学院に進学した。現在、大学院2年目に在籍中。
語りの内容
――えーと、部活に入られている。
高校も、大学も入ってましたね。
――こう、高校は野球でいらしたんですよね?大学は?
大学も野球。
――大学で、その部活をやるに当たって何て言うんですかね、運動の制限とかは、その何かをしてはいけないとか、そういうのはないんですか?
一応先生から言われてるのは、その、まあ、しないほうがいいかもしれないけど、でも、できるんだったらしてもいいよっていうことだった。主治医の先生も、したいことは、し、したらいいんじゃないっていう、あの、自分がちゃんと管理できて体調がいいんやったらしたらいいんじゃないっていうスタンスだったんで…。で、まあ、病気だからこれをやりたくないっていうのは、あ、これができないっていうのは嫌だったんで、病気があるから何か別のことをやりたいし…、野球もやりたかったしっていう。
高校時代の野球部はやっぱり高校生の野球なんで大変でしたけど、大学の野球部といってもそんな毎日練習するわけでもないですし、ちょっと週末に試合やってとかぐらいなんですごい、き、気楽に行ってたので全然負担にも何もならなかったですね。
インタビュー30
- クローン病であることは、願書の備考欄にはっきり書いた。それで落とされるなら、そこの大学には行かないと思っていた
- 自分が入院していた病院で働きたくて、看護師を目指した。入院した病院と同じ系列の大学なので、病気があっても入りやすいかなと思った
- 入学後に先生には、病気のことを説明した。だが体調の管理自体は自分でしますと伝え、2ヶ月に1度の点滴治療での早退以外は、全て他の人と同じようにすると伝えた
- 病気だからこれができないというのは嫌だったので、高校・大学通じて野球をやっていた。主治医からも「自分で管理できて体調がいいならしたいことをしたらいい」と言われた
- 鍋料理屋でバイトをしたが、店長にはクローン病とは伝えなかった。肉を扱う鍋料理屋なのに自分は肉をあまり食べない方がいい病気だと伝えると、気を使われると思った
- 自分がクローン病で入院していた病院の就職試験を受けて、面接では「この病院をIBDの世界で日本一にします」と宣言して、病気を味方につけて希望通りに就職できた