他者へのメッセージ

自分でしこりを見つけたことで病気を発見した女性たちは、他の人々に対しても乳房の変化に留意するよう勧め、そして疑わしいしこりについては、かかりつけ医に相談することを勧めていました(*2)。また、ほとんどのしこりは良性のものだが、たまたまそれが悪性だったとしても、初期に見つければ効果的に治療できるものだと話していました。

新たに診断された女性へのメッセージは、支えと励ましの言葉でした。ある患者は、必要な限り質問すること、そして必ず答えを引き出すことの重要性を強調していました。必要な情報を得ることは非常に重要であり、ある女性は、確信が持てないときはセカンド・オピニオンを聞くことを勧めていました。

多くの女性たちが、自分の不安を他の人たちと話し合うことや、必要なときは支援を受け入れることの重要性を力説していました。また、異なる患者には異なる治療が行われるので、そのことは心配すべきことではないとことだと強調していました。

多くの人たちが前向きな態度でいることが不可欠であると回想しており、何人かの患者は楽観的で前向きな心構えで、乳がんと闘い克服することについて話していました。

何人かの患者は、乳がんと診断されても心配しないよう、そして乳がんは一時的な障害に過ぎないと考えるよう、励ましていました。治療中は健康的な食事を摂り、その後はリンパ浮腫のような合併症を避けるためにも、運動することを勧める人もいました。他には、必要なだけ休息をとり、心配しないようにと勧める人もいました。

多くの女性が、今日では、乳がんは効果的な治療が可能であり、治療後もまた普通の生活に戻れることを強調していました。ある女性たちは、がん体験のもたらすプラスの結果について触れていました(乳がんとともに生きるを参照)。多くのインタビュー回答者が病気のことをくよくよ考えるより、一日一日を楽しむよう、励ましていました。

何人かの女性は、家族や友人、そして新たに乳がんと診断された誰かを心配する人たちへのメッセージを話していました。ある人は支え励ますこと、またある人は、定期的に会って支援を続けることの大切さを強調していました。

2017年10月更新

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