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認知症の語り―本人と家族による200のエピソード 表紙

認定NPO法人健康と病いの語りディペックス・ジャパン編
『認知症の語り―本人と家族による200のエピソード』(日本看護協会出版会・刊)
新書判 624ページ
本体価格2400円+税
2016年6月1日刊行



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あなたはひとりではありません。

この本は「病気」としての認知症ではなく、「経験」としての認知症について知りたいと思っている人たちのために、認知症の人やその家族の声を集めて作りました。

NPO法人ディペックス・ジャパンのウェブサイト「認知症本人と家族介護者の語り」に収録されている、住んでいる地域も年齢も立場も異なる10人の認知症本人と35人の家族介護者の語りを本にしたものです。異変に気づいたきっかけ、診断の受け止め、症状との付き合い方、人間関係の変化、公的サービスの活用、将来への不安や心の葛藤などについて、本音を語っています。

本書の特徴:
すべての語りにQRコードが付いていて、そこにスマホのコードリーダーをかざせば、直接DIPEx-Japanのウェブサイト上にあるそれぞれの語りを視聴することができます。テキストだけでは伝わらない、認知症本人の心の叫びを、ぜひサイトから読み取ってください。

目次

第1部 認知症本人と家族介護者の語り

  • 【認知症の診断】
    症状の始まり/病院にかかる/診断のための検査/診断されたときの気持ち
  • 【認知症の治療】
    薬物療法/非薬物療法・リハビリ・代替療法
  • 【認知症の症状とどうつきあうか】
    認知症のタイプと症状の違い/認知機能の変化(記憶・時間・空間・言語など)/心配の種(お金・火の元・運転・触法行為)/日常生活の障害(排泄・食事・睡眠など)/「徘徊」と呼ばれる行動/対応に困る行動(不穏・暴力・妄想など)/レビー小体型認知症に特徴的な症状(幻覚・替え玉妄想・認知機能の変動)
  • 【認知症になるということ】
    認知症と向き合う本人の思い/認知症本人の家族への思い/病気であることを伝える/病気と仕事のかかわり/本人からのメッセージ
  • 【介護者になるということ】
    介護者の心の葛藤(介護うつ、虐待に陥らないために)/介護と自分の仕事のかかわり/認知症の進行に伴う意思決定
  • 【介護の実際と社会資源の活用】
    日々の暮らしを支える/家族内の介護協力/周囲からのサポート/家族会・患者会に参加する/介護サービスの利用/経済的負担と公的な支援制度/施設入所を決める
  • コラム「読み解く」
     松本一生(松本診療所ものわすれクリニック)/井口高志(奈良女子大学)/市岡ゆき子(足立区社会福祉協議会)

第2部 認知症本人と家族介護者の語りを医療・介護に生かすために

  • 「認知症本人と家族支援のためのWebサイト」プロジェクトの趣旨 竹内登美子(富山大学大学院)
  • 医療とナラティブ 中村千賀子(ディペックス・ジャパン)
  • 「健康と病いの語りデータベース」について 佐藤(佐久間)りか(ディペックス・ジャパン)