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認知症の語り

インタビュー家族19

インタビュー時39歳(2011年11月)
関係:長女(実母を介護)
診断時:実母54歳、長女29歳

2002年に実母が若年性アルツハイマー型認知症と診断され、アリセプト内服中。長女は結婚後すぐに夫の転勤で関西に転居。1歳の子どもがいる。母は再婚相手の義父と妹(次女)と3人暮らし。一時、母の嫉妬妄想が悪化し、妹は限界を感じて家を出てしまった。その後、長女(介護者)一家は再び関東圏内に転勤になり、月1~2回の遠距離介護ができるようになった、妹もいまはまた戻ってきて、再び母や義父と同居している。現在、母は週2日デイサービスを利用。

認知症の語り

インタビュー家族15

インタビュー時:51歳(2011年10月)
関係:妻・嫁(夫と義母を介護)
診断時:義母82歳、夫54歳(インタビュー本人07)で診断されたのは妻(嫁)46~48歳の頃

2007年に同居の義母が認知症となり、義弟と介護していたところ、大学教員の夫が2009年に若年性アルツハイマー型認知症と判明。当時、夫・義母・義弟の4人暮らし。妻(嫁)は保険薬局で医療事務フルタイムの仕事の傍ら認知症の2人(義母と夫)を自宅で介護。2011年義弟は再就職して独立し、義母はグループホームに入所。夫婦2人暮らしとなる。夫は精神障害2級認定を受け、1年半の休職中。家族会での情報交換が役立っている。

認知症の語り

インタビュー家族14

インタビュー時:60歳(2011年9月)
関係:夫(妻を介護)
診断時:妻52歳、夫51歳

2002年に妻が若年性アルツハイマー型認知症と診断された。アリセプト服用中。妻・義母の3人暮らし。働きながら自宅で介護していたが、2005年ヘルニアになり、妻の病気を会社と同居の義母に打ち明けた。その後、配置転換となり、介護に時間を割けるようになった。妻は、2006年頃より週3回のデイサービス、週2回のデイケア、週1回ボランティアによる訪問口腔ケア、訪問リハビリ、月2回の訪問看護を利用している。

認知症の語り

インタビュー家族13

インタビュー時:67歳(2011年9月)
関係:夫(妻を介護)
診断時:妻62歳、夫63歳

2007年に妻が若年性アルツハイマー型認知症と診断される。妻・長女の3人暮らし。独立した子が別に5人いる。夫はコンビニ経営していたが、妻に認知症の症状が出始め、レジを任すことができなくなり、閉店。認知症全国本人交流会への参加は、妻にとっても夫
にとっても転機になった。現在、妻はガイドヘルパーを利用。自立支援医療を申請したので、医療費負担が減り、助かっている。

認知症の語り

インタビュー家族12

インタビュー時:62歳(2011年8月)
関係:妻(夫を介護)
診断時:夫55歳(67歳で逝去)、妻49歳

1998年に夫が若年性アルツハイマー型認知症と診断される。妻は当時、夫と娘2人の4人暮らし。診断時、家族一丸となって頑張ろうと話した。夫は製薬会社に勤務していたが休職。1999年アリセプトの内服を始めるが、1年後頃より乱暴になり、主治医の判断で中止となる。2004年に妻は体調を崩した為、夫を介護施設に入居させ、毎日見舞いに通う。次第に夫が痙攣を起すようになり、誤嚥性肺炎で入退院を繰り返し、2010年逝去した。

認知症の語り

インタビュー家族08

インタビュー時:64歳(2010年9月)
関係:妻(夫を介護)
診断時:夫59歳(インタビュー本人05)、妻60歳

2006年に夫が若年性アルツハイマー型認知症と判明。夫婦2人暮らしで自宅介護中。妻は元高校の非常勤家庭科教師。夫は元脳神経外科医。病人になりきれず苦しむが、TVで病気を公表し受容したことで、近所の人が気軽に様子をたずねてくれるようになる。現在、介護に関する公的サービスは利用していない。夫婦ともクリスチャン。

認知症の語り

インタビュー家族05

インタビュー時:51歳(2010年7月)
関係:妻(夫を介護)
診断時:夫57歳(インタビュー本人04)、妻47歳

2006年に夫が若年性アルツハイマー型認知症と診断を受ける。夫婦2人暮らし。介護者は自宅介護をする傍ら、週の半分は家族の会の電話相談や講演活動を行う。夫は発病後、週3回有料老人ホームで入浴介助などの介護の仕事をしており、やりがいを感じ、利用者に必要とされていることを喜んでいる様子から、有り難い仕事を与えてもらったと嬉しく思っている。現在、介護に関する公的サービスは利用していない。

認知症の語り

インタビュー家族04

インタビュー時:60歳(2010年5月)
関係:夫(妻を介護)
診断時:妻50歳(インタビュー本人03)、夫52歳

2003年に妻が若年性アルツハイマー型認知症と診断を受ける。夫婦2人暮らし。妻の介護のため、グラフィックデザイナーの夫は、仕事場を自宅へ移すことにした。現在は家事援助で訪問介護のヘルパー週3回、自立支援で週1回外出支援を活用して、自宅で仕事をしながら介護している。治験に参加し、八味地黄丸や個人輸入のメマンチンなど良いと言われることはいろいろと試している。

認知症の語り

インタビュー家族03

インタビュー時:50歳(2010年4月)
関係:妻(夫を介護)
診断時:夫58歳(インタビュー本人02)、妻48歳

2008年に夫が若年性アルツハイマー型認知症と診断を受けた。夫婦・息子2人の4人暮らし。フルタイムで仕事をしている介護者は生活の中に様々な工夫を取り入れて、夫が日中、自宅で過ごせるようにしている。また、診断後、若年認知症家族会に連絡をとり、情報や精神的支援を受けてきた。夫は家族会のボランティアに参加(週1~2回)し、働く場があることを喜んでいる。

認知症の語り

インタビュー本人08

診断時:50歳
インタビュー時:53歳(2011年10月)

妻とともに生活保護を受給。2009年自宅で転倒し後頭部を打つ。高次脳機能障害も疑われたが、最終的に若年性脳血管性認知症と診断された。血圧は元々高く、言葉が出にくい、重い物が持てないなどの症状は、降圧剤と家族や周りのサポートで回復し仕事に行けるようになった。週5日障害者就労支援施設B型でタオルをたたむ作業をしている。生活保護の状態から脱したいと思っている。