語りデータベース構築の公的な研究費助成

「健康と病いの語り」データベースを作るには多大な時間と労力が必要で、1つの語りデータベースが公開できるまでに、約2年~3年かかることもあり、調査スタッフの人件費を含めると1,000万円以上の費用がかかることになります。
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これらの費用は、将来的には、英国DIPExと同じように、このデータベースの意義を理解して寄せられる善意の基金によってまかなうことを目指していますが、現時点では、ディペックス・ジャパンの自主財源だけでは厳しいので、国の公的な研究費助成を受けた研究班と協働して作成しています。

ここではそれぞれの研究班が受けている公的な研究費助成についてご紹介します。

乳がん・前立腺がんの語りデータベース

乳がんと前立腺がんの「健康と病いの語り」データベースは、平成19~21年度厚生労働科学研究がん臨床研究事業の研究費助成を受けて作られました。

※研究期間終了後の更新作業や追加インタビューについてはディペックス・ジャパンの事業として実施し、ディペックス・ジャパンが保守管理・運営しています。

研究事業名 平成19~21年度 厚生労働科学研究がん臨床研究事業
研究課題 がん患者の意向による治療方法の選択を可能とする支援体制整備を目的とした、がん体験をめぐる「患者の語り」のデータベース
研究代表者 和田恵美子(大阪府立大学看護学部)

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認知症本人と介護家族の語りデータベース

認知症本人と介護家族の「健康と病いの語り」データベースは、平成21~24年度日本学術振興会(科学研究費補助金基盤研究B)の研究費助成を受けて作られました。

※研究期間終了後の更新作業や追加インタビューについてはディペックス・ジャパンの事業として実施し、ディペックス・ジャパンが保守管理・運営しています。

研究事業名 平成21~24年度 科学研究費補助金基盤研究B
研究課題 認知症本人と家族支援のための「健康・病・介護体験の語り」Webサイトの構築と評価
研究代表者 竹内登美子(富山大学大学院医学薬学研究部)

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大腸がん検診の語りデータベース

平成22~25年度厚生労働科学研究第3次対がん10か年総合戦略研究事業の一環として、「国民のがん情報不足感の解消に向けた『患者視点情報』のデータベース構築とその活用・影響に関する研究」において、大腸がん検診をめぐる語りのデータベースが作られました。

※研究期間終了後の更新作業や追加インタビューについてはディペックス・ジャパンの事業として実施し、ディペックス・ジャパンが保守管理・運営しています。

研究事業名 平成22~25年度 厚生労働科学研究第3次対がん10か年総合戦略研究事業
研究課題 国民のがん情報不足感の解消に向けた『患者視点情報』のデータベース構築とその活用・影響に関する研究
研究代表者 中山健夫(京都大学大学院医学研究科)

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臨床試験・治験の語りデータベース

平成24~26年度日本学術振興会(科学研究費補助金基盤研究B)の研究費助成を受けて「臨床試験・治験の語り」データベースが作られました。

※研究期間終了後の更新作業や追加インタビューについてはディペックス・ジャパンの事業として実施し、ディペックス・ジャパンが保守管理・運営しています。

研究事業名 平成24~26年度 科学研究費補助金基盤研究B
研究課題 臨床試験参加者の語りデータベース構築と被験者保護の質向上に関する研究
研究代表者 武藤香織(東京大学医科学研究所)

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慢性の痛みの語りデータベース

平成26-29年度日本学術振興会(科学研究費補助金基盤研究B)から研究費助成を受けて、「慢性の痛みの語り」データベースが作られました。

研究事業名 平成26~29年度科学研究費補助金基盤研究B
研究課題 慢性の痛み語りデータベース構築と生活の再構築に関する研究
研究代表者 佐藤幹代(自治医科大学看護学部)

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障害学生の語りのデータベース

2017年度トヨタ財団研究助成(2018~2020年度)から研究費助成を受けて、「障害学生の語り」データベースが作られました。

研究事業名 2017年度トヨタ財団研究助成(2018~2020年度)
研究課題 障害学生のエンパワメントを促す当事者の「語りの映像アーカイブ」の構築
研究代表者 瀬戸山陽子(東京医科大学教育IRセンター)

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国から研究費助成を受けた研究の成果は、厚生労働科学研究成果データベースや科学研究費助成事業データベースでご覧いただくことができます。

・厚生労働科学研究成果データベース https://mhlw-grants.niph.go.jp/
・科学研究費助成事業データベース https://kaken.nii.ac.jp/